ここでは、東京の宅地の庭を食べられる庭「エディブルガーデン」にすることを前提に説明しています。
配管状況の確認
作業を始める前に1点注意しておきたいことがあります。まず、宅地内の配管状況を確認してください。宅地の土中には、ガス管、水道菅、下水管、電話ケーブル、電気ケーブルなどが埋められています。例えば、給水管の埋設深さは規程で0.3m以上ですが、その他の菅については敷地内での規定はありません。図面で正確なパイプラインがわかれば安心ですが、そうでない場合には、メーター位置などからアタリをつけて、菅がありそうな場所では、慎重に少しずつ掘るようにします。特に門扉のインターホン用の電源が、家屋から地中で引かれていることが多いので気をつけましょう。
正確な図面がなく、不安な方は「ダウジング法」で確認できます。L字に曲げた2本の針金を両手に持って、スーッと針金が開いた下には水脈や鉱脈があるというオカルトチックなやり方ですが、超常現象でもコックリさんでもなく、地中の金属や水流に反応するようです。
針金(番線)を2本L字に曲げて(ネットで怪しげな道具は購入しないようにね)、軍手をはめて(滑りやすくする)両手で持ち、試してみてください。原理はよくわかりませんが(調べれば調べるほど、怪しい)、スピリチュアルな観点は無視して、安心安全管理のためにご活用ください。
最初だけは耕す
不耕起栽培でも、初回のみは耕します。
1 掘って土を起こす
生えている雑草があれば刈り取ります(あとで戻すので別にしておく)。深さ60センチくらいまで掘って、瓦礫やゴミがあれば取り除きます。瓦礫が全くない土地もあれば、びっしり瓦礫が埋まっていることもあるでしょうが、人間が文明と共に廃棄したであろう人工物は取り除きます。自然にあったっぽい小石とかは、そのままでOKです。
2 腐葉土と籾殻くん炭を混ぜ込む
土から不要物を取り除いた分、腐葉土を土に入れます。全体の10%くらい籾殻くん炭を加えて、よく混ぜ合わせます。極端に痩せた土地の場合は、油かすもここで混ぜ込みます。分量は90センチ四方でひとつかみくらいです。
刈り取った雑草があれば、最後に土の表面にかぶせておきます。これですぐに苗を植えたり、種を播いたりできます。油かすを加えた場合には発酵するので、少なくとも10日、できれば2週間以上置いてから、種まきや苗の植え付けを行ってください。
大根なども育てたい場合には、もう少し深く80センチくらい掘ってください。小石も取り除きましょう。小石に当たると大根が二股になったり、筋が入ったりします。
以上です。簡単でしょう?