25㎡の農園
FARM25は、自給のために東京ではじめた小さな小さなオーガニック農園です。面積は25㎡、15畳ほどの広さです。農園と呼ぶのはおこがましいかもしれませんが、緑があふれ、鳥や虫やさまざまな生き物が共に育つ「小さな森」 のような農園です。
小さなオーガニックの森
FARM25は、自給のために東京ではじめた小さな小さなオーガニック農園です。面積は25㎡、15畳ほどの広さです。農園と呼ぶのはおこがましいかもしれませんが、緑があふれ、鳥や虫やさまざまな生き物が共に育つ「小さな森」 のような農園です。
種子は、無農薬・無化学肥料・非遺伝子組み換えで、採種後の化学処理も施されていないものを使用しています。固定種・在来種・自然農法交配種を中心に、自家採種もしています。
出荷規格や外食産業、世界のスピードに合わせた種子ではありませんので、収穫量や育ち方もマチマチで形もバラバラです。でも、味と香りがよく多様な個性がある自然の力を持った種子です。
作物は種子を通して、自身の育ってきた環境に適応するための情報を子孫に伝えています。それぞれの種が持つ性質・個性を見守りながら、子育てのようにFARM25も一緒に成長させてもらっています。
自然農法をベースに「耕さない、農薬を使わない、化成肥料を使わない、草や虫を敵としない」土づくりを実践しています。また、パーマカルチャーの手法を随所に取り入れて、野菜とハーブを少量ずつ多品目で育て、小さな森をつくるようなイメージで営んでいます。
肥料は、野菜の収穫残渣・雑草堆肥・自家消費米の糠・遺伝子組み換えでない国産の油かす・自家生ゴミのコンポスト(ヴェジタリアンなので肉魚はなし)を有効活用しています。動物性肥料は使用していませんが、鳥や近所の猫たちの憩いの場となっているので、彼らの落とし物は肥しとなっています。
人間も自然環境の1つの役割ととらえ、搾取したり汚染したりすることなく持続できるよう努めています。
FARM25は「小さな農のある暮らし」を提案しています。
小さな農のある暮らしは、東京こそ実現しやすいと思うのです。ちょっとした隙間のスペースで、野菜は十分収穫できます。戦前までは、ほとんどの日本人が農民で野菜は買うものではありませんでした。山菜は山野から採ってくるもの、野菜は庭先などで小規模に手作業でつくるものでした。
自分で食べるための野菜を育てて、タネを採って次の世代に引き継ぐ。そんな当たり前のことが、たかだか100年ほどで、野菜は買うもの、タネも買うものになってしまったのです。だから、ちょっとやってみるとアレレ、きっと思い出すと思うのです。野菜をつくるのが当たり前だった「小さな農のある暮らし」の楽しさや豊かさを……。
もしもお庭やスペースがあるならば、是非やってみてください。FARM25は、そのためのアイデアや、農作業に自信のない方でもできる方法を提供していきたいと思っています。